かたり
もぐ太はどうも気力がいまひとつ湧かないようで、横になってばかりいる。
暑さで体力を消耗するから当然だとも思うが、そばで見ているとなんとも寂しい。
それに、最近だいぶ痩せてきてしまった。食事はたっぷり用意しているし、本人もよく食べるのに、どうして肉が落ちるのだろう…。寝ていることが多いせいで全身の筋肉が衰えているのだろうか。
きのうの「クローズアップ現代」でナラティブ・ベイスト・メディスンというか、患者の「語り」に焦点を当てた活動が紹介されていた。
私も、もぐ太自身の言葉をなるべく書き留めるようにしているが、病の渦中にいるとなかなか語りも出てこないものだ。寛解を迎えた当事者が物語るようなわけにはいかない。不安はあるだろうが、それを口にするのを控えているようにも見受けられる。それを引き出すと気が楽になるのか、ならないのか。
それとも「回想法」のように、私の知らない昔の話を聞いたほうがいいのだろうか。悩むうちに時間が過ぎていく。

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